目の病気、『中心性漿液性脈絡網膜症』のこと

(23/12/21)

大学病院にて、現在の目の様子を見せてもらいました。手術の甲斐もあって網膜は綺麗にくっついてました。医療的には成功とのことです。ですが、視界はぐにゃぐにゃと歪んだまま…色も若干くすんで見えます。医師によると「細胞が減って均等に並んでいないため、歪んだり、くすんで見えるのかもしれない」とのことでした。このまま細胞が回復しなければ、正式に後遺症と認定されるようです。

日本眼科学会サイトでは「あまり大したことない病気」といった印象に書かれてますが、個人的には大変な病気だと思ってます。医師も最初は「大したことない」と言っていましたが、患者との温度差が激しいと感じました。SNS等でも私と同じように後遺症が残り、または再発を繰り返して苦しんでいらっしゃる患者さんが何人もいるようです。

正確な原因は不明、そのうえ後遺症が残った場合の治療法が無いような病気を、軽い印象にするのはやめてほしいものです…。

今どうやって絵を描いてるかというと、右目が若干マシなので、片目を瞑って視界の歪んでない部分を利用して描いてます。左目はもう駄目ですね…中心がすぼんで見えるので、左目を使うと歪んだ絵が出来上がります。両目で画面を見ると焦点が合わず、線等にズレが生じます。描けないことはないですが、ゆらゆらとした水の中にいるような感じで、イメージ通りの絵は描きづらく、右目での確認が何度も必要になります。

右目もいつやられるか分かりません、なにせ原因不明ですから。可能性としてはストレスがあるので、心身の負担になることは避けるようになりました。幸いにも、周囲には理解を示して協力してくださる方が多く、生活や仕事等、私のペースややり方で進めさせていただいています。しかし一刻も早く、後遺症の治療法が見つかってほしいと願っています。まずは、この病気を軽く扱うのをやめていただきたい…。私含め、この病気になった人達が救われる未来になってほしいと思っています。

まあ…嘆いても今すぐに現実は変わらないので、私なりに毎日を楽しもうと思っています。絵も描き続けます。この水の中にいるような感じも、片目でのお絵描きにも、だいぶ慣れてきましたし。……実を言うと、一時は筆を折ろうとも考えていましたが。

私が今、比較的前向きなのは、目の病気や障害を抱えていても絵を描き続けているイラストレーターや漫画家さんがけっこういらっしゃると、後から調べて知ったからです。『北斗の拳』で有名な原哲夫先生は円錐角膜でしたが、片目を瞑って描いていたのだとか。『メイドインアビス』のつくしあきひと先生も色弱ですが、数字で見てデジタル彩色しているようです。趣味で描かれている方を含めるともっといるはず。みんな目の障害や病気を抱えているのに、工夫して魅力的な絵を描かれている。目の病気になったからと描かなくなるのは勿体ない、筆を折る理由にはならないなと思いました。それに、ありがたいことに応援してくださる方々もいます。

とはいえ、私の場合はストレスがかかってもいけないので、好きな絵を好きなやり方で描いていければと思っています。今まで以上にマイペースになりますが、よければこれからもお付き合いいただけると嬉しく思います。


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